

結成の原点 ― 「共存共栄」から始まった歴史
私たちの歩みは、昭和37年(1962年)7月に遡ります。高度経済成長の只中、志を共にする中小家具関連業者の有志が集い、一つの理想を掲げました。それが「共存共栄」と「高度化事業の推進」です。
個々の力は小さくとも、手を取り合い、工場団地を形成することで、より質の高い家具を世に送り出せるはず。そんな熱き職人たちの連帯から、私たちの街の基盤は築かれました。この「互いに支え合い、共に高みを目指す」という精神は、形を変えながらも、今なお私たちの根底に脈々と流れています。
時代の移り変わりと共に、街の役割も進化を遂げてきました。かつての「家具を造る町」としての機能に加え、お客様一人ひとりと直接向き合う「家具を売る街」へ。現在では、単なる売り場であることを超え、暮らしの彩りを見つける場所、すなわち「すてきな家具に出逢う街」として、明るく開かれた街づくりに邁進しております。
私たちは、単に道具を届けるのではなく、その家具があることで生まれる豊かな時間や、家族の風景を大切に守り続けてきました。


日本の文化を、世界の「聖地」へ
いま、私たちは2050年という未来を見据え、新たな挑戦を始めています。目指すのは、家具を通じて人々の暮らしを本質的に豊かにし、その価値を世界へと発信する「日本の家具の聖地」となることです。そのために、私たちは三つの大きな使命(パーパス)を掲げます。
大量生産・大量消費の時代を経て、私たちは改めて「全てのものには命がある」という日本固有の精神に立ち返ります。古くなったものを捨て去るのではなく、修理や再生を施すことで、愛着と共に次世代へ繋ぐ。この「循環の美学」を体現する地域として、環境負荷の低減と豊かな精神性を両立させた社会のモデルを構築します。
伝統ある職人文化を絶やさぬよう、若手の職人やクリエイターが自然と集い、互いに刺激し合いながら「響働」できる場を作ります。ここを世界への発信拠点とすることで、ものづくりに夢を抱く若者を育み、次世代に誇れる職人文化を継承していきます。
メーカー、職人、公的機関、そして国内外から訪れるお客様。家具を愛するあらゆる人々が交差する場を創出します。この活発な交流が、街周辺の地域経済に新たな息吹を吹き込み、持続可能な発展を支えるエンジンとなると信じています。
温かい社会を生み出すために
私たちの目的は、創業時の「事業者の共存共栄」という土台から、より大きな社会的価値の実現へと進化を遂げました。それは、モノ並びに文化を通じた繋がりによって、人の心が通い合う「温かい社会」を生み出すことです。
半世紀をかけて培ってきた技術と誇りを胸に、かぐまちはこれからも、家具の可能性を信じ、未来に向かって歩み続けます。